金曜日 5th 2月 2016
by moricchi先日、電話があり、
「もりち君が作ってくれた刀のサヤとツカ部分の下地の仕事の件なんやけど、やっと仕上がったから見にきて。」
との事。
始めの電話の内容では全くピンとこなかったのですが、クルマを走らせながら徐々に思い出して来ました。
というのも、納めたのは一昨年の秋の話で、とっくに終わっていると思っていたのです。
現地に着くと、金工の職人さんに出迎えて頂き、出来上がりを見ると、全く想像もできない仕上がりになっていました。
当時は研究者の方が作成した図面を渡され、それに合わせて作り金工屋さんに渡すまでの仕事なので、詳細は分からず、口で説明を受けてもなかなか想像できない形でした。
木地を作った後、ツカ部分にはエイ皮を貼り、金を加工した飾りとメノウなどの宝石がつけられました。
サヤは部分的に鉄が巻かれた上に漆を塗り込み、薄い金の板を加工したものを巻きつけ、また漆を塗り、金地を研ぎだした上でタガネで加工する。
文に書き出しただけではちっとも伝わりません。
という訳で、復元された刀は、東大寺近くに出来たミュージアムに飾られるそうなので、詳細がわかりましたらまた書こうかなと思っております。